リップスライム脱退の全貌と現在|PES告白の不仲真相と3人体制の今
2000年代の日本の音楽シーンに軽快なフロウと洗練されたポップセンスを持ち込み、ヒップホップをお茶の間にまで浸透させたモンスターグループ、RIP SLYME(リップスライム)。「熱帯夜」や「One」「楽園ベイベー」など数々のアンセムを世に送り出した彼らですが、2010年代後半以降、相次ぐスキャンダルやメンバーの離脱、そしてSNS上での生々しい告白劇によって大きな激震に見舞われました。
活動休止から年月が経過した現在、グループはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で本格的なライブ活動や音源制作を継続しています。その一方で、かつてグループのメロディメーカーとして中核を担ったPESや、低音ボイスで独自の存在感を放ったSUはなぜ去ることになったのか。報道各社の取材記録、メンバー自身の肉声手記、さらに関係者への証言をもとに、ファンが抱き続ける疑問の全真相を徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2017年のSUの不倫騒動を機にグループは実質的な活動休止に追い込まれ、2018年にSUが正式に所属事務所を離籍。
- 要点2:PESは2017年9月にすでに脱退しており、2021年にSNS上で長年にわたる精神的孤立や「いじめ」に近い環境があったことを告白。
- 要点3:2022年春よりRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名体制で活動を再開し、現在もフェス出演や新曲リリースを精力的に展開中。
【2026年最新データ】リップスライム全メンバーの現在と年齢・活動状況一覧
RIP SLYMEは1994年の結成以来、幾度かの変遷を経てMC4人+1DJの黄金期を築きました。現在のリップスライムメンバーの年齢は全員が40代後半から50代を迎え、それぞれが全く異なる道を歩んでいます。まずはオリジナルメンバー5人の現況を一覧で整理します。
| メンバー名/パート | 年齢(2026年時点) | 現在のステータス・主な活動 | 編集部の客観的検証と見解 |
|---|---|---|---|
| RYO-Z(MC) | 51歳(1974年生) | 現役メンバー/リーダー格。ラジオMC、ナレーション、客演など多方面で活躍 | グループの顔としてメディア露出を牽引。対外的な説明責任を一手に背負い再始動を主導した。 |
| ILMARI(MC) | 50歳(1975年生) | 現役メンバー。モデル・蛯原友里氏との家庭を築きつつバンドThe Beatmoss等も並行 | 変わらぬビジュアルと落ち着いた佇まいで安定した支持を獲得。グループのバランサー役。 |
| DJ FUMIYA(DJ) | 46歳(1979年生) | 現役メンバー。グループのトラックメイキング、他アーティストへの楽曲提供、ソロDJ | サウンド面の要。3人体制でもアグレッシブかつ現代的なビートを生み出し続けている。 |
| PES(元MC) | 49歳(1976年生) | 2017年9月に脱退。ソロアーティスト、劇伴・CM音楽制作、プロデュース業に専念 | 自らの名義で独立。グループ側とは法的な合意も含め完全決別し、独自の創作領域を確立。 |
| SU(元MC) | 52歳(1973年生) | 2018年に離脱。舞台出演、クラブDJ、文筆、アパレル関係など単身で活動 | 不倫スキャンダルと離婚を経て表舞台から一時退場。現在はマイペースな個人活動へシフト。 |
現在、リップスライムの公式活動を支えているのはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人です。5人組としての活動休止から長い沈黙を経て、なぜこのような形に落ち着いたのか。その背景には、個人の生活破綻と、組織内で長年放置されてきた人間関係の歪みという、2つの決定的な出来事がありました。
崩壊の序曲|SUの不倫スキャンダルとグループ活動休止の真相
グループの歯車が公に狂い始めた直接の契機は、2017年4月に週刊誌「FRIDAY」によって報じられたSUの不倫報道でした。当時、シンガーソングライターの大塚愛氏と婚姻関係にあったSUが、20代のモデルとの密会をスクープされた件です。
単なるタレントの私生活トラブルにとどまらず、この騒動はグループの商業活動へ即座に壊滅的な打撃を与えました。大手ビールメーカーや飲料水などのCMタイアップを多数抱え、「健康的で爽やかな夏のアイコン」として親しまれていたRIP SLYMEにとって、スポンサー契約の解除や損害賠償リスクは極めて深刻な問題となったのです。
この結果、グループは決まっていた大型音楽フェスへの出演を辞退。メディア出演やイベント活動は全面的にストップしました。その後、2018年10月にグループの公式サイトが突如閉鎖され、同年末には大塚愛氏との離婚が正式に成立。SUは所属事務所を離籍し、自身のInstagramで「すべての責任は私にあります」と謝罪文を投稿しました。
世間は「SUの不倫が原因でRIP SLYMEが活動休止に追い込まれた」と受け止めました。しかし、関係者や業界内部で進行していた亀裂は、スキャンダルという外傷よりもはるかに根深いものだったのです。
「いじめ告白」と「確執」の全貌|PES脱退はなぜ起きたのか?
活動休止から3年が経過した2021年11月、事態は誰も予想しなかった方向へと急展開を迎えます。残された3人(RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYA)がYouTubeチャンネルを開設し、インスタライブ等で活動再開の機運を高めていた矢先、ファンからSNS上で「PESさんは戻らないのですか?」と問われた元メンバーのPES本人が、Twitter(現X)およびInstagramで衝撃的な事実を明かしました。
PESの告白は次の事実を浮き彫りにしました。
- 2017年9月の段階ですでにグループを脱退し、事務所も辞めていたこと
- その事実が4年以上にわたり公式発表されず、ファンに対して隠蔽されていたこと
- グループ在籍時、長年にわたり知人関係者やメンバーからの精神的圧迫、仲間外れ(ハブり)状態にあったこと
- 対話の場を求めて何度もアプローチしたものの、直接会うことすら拒絶され続けていたこと
PESは手記の中で「彼らには完全にハブにされ、会うことすら叶わなかった」「精神的に追い詰められ、これ以上同じ環境に身を置くことは命に関わる」という趣旨の強い言葉を吐露しました。ヒット曲の大半でフック(サビ)のメロディを手掛け、グループの音楽的支柱であったPESのこの激白は、リップスライム不仲説の真相としてファンや音楽業界に大きなショックを与えました。
この告発を受け、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名はYouTube上でスーツ姿で登場し、公式な謝罪動画を配信。「PESへの配慮が足りず、話し合いの場を持てないまま脱退に至ってしまった」「彼を傷つけてしまったことに対して本当に申し訳なく思っている」と頭を下げました。この公のやり取りによって、PESの復帰の可能性は事実上ゼロとなり、両者の関係が修復不能な地点まで断絶していたことが白日のもとに晒されたのです。

【実態検証】3人体制で活動再開したRIP SLYMEの現場評価とファンの生の声
激震の告白劇を経た後、残された3人は2022年4月に「3人体制のRIP SLYME」として活動を正式に再開しました。「Human Nature」をはじめとする配信シングルの連続リリース、そして大型野外フェスへの復帰。現場の空気とオーディエンスのリアルな反応はどうだったのでしょうか。
フェス会場や単独ライブに足を運んだファン、ならびにSNSコミュニティの検証データからは、明確に二分されたリアルな心情が浮かび上がります。
- 肯定的・受容的なファンの声:「RYO-ZとILMARIの掛け合い、FUMIYAのグルーヴ感は健在」「懐かしい青春の曲を生で聴ける場所を残してくれただけでも感謝したい」「3人でもステージを盛り上げる熱量は昔のまま」
- 複雑・批判的なファンの声:「PESの高音パートやメロディがないと、やはり別のグループに聴こえてしまう」「SUの低音とPESのキャッチーさがあってこその5MCだった」「脱退劇の経緯を知ってしまうと、昔のように屈託なく楽しめない」
現場のライブパフォーマンスにおいて、過去の5人時代の代表曲を披露する際、PESやSUが担当していたバースはRYO-ZとILMARIが分担してカバーしています。音楽的完成度という点では、PESの唯一無二の歌唱力とフロウの不在を惜しむ声が絶えないのも事実です。しかし、3人はそれを承知の上で「歩みを止めないこと」を選択し、成熟したベテランヒップホップクルーとしての地位を築き直しています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「突然の分裂」ではなかった構造的必然
インターネット上の掲示板やまとめ記事では、「SUの不倫のせいで仲が悪くなり解散した」「PESが突然キレて辞めた」といった短絡的な言説が散見されます。しかし、客観的な事実検証を進めると、この分裂は突発的な事故ではなく、長期的なチーム構造の破綻が生んだ必然であったことが見えてきます。
第一の誤解は、「不倫騒動が不仲の直接原因」という点です。前述の通り、PESが脱退を決意したのはSUの不倫報道からわずか数か月後(2017年9月)ですが、PES本人の発言を精査すると、グループ内での孤立や意見の不一致はそれより遥か昔、メジャーデビューからブレイクを果たした2000年代半ばから徐々に蓄積していました。
第二の誤解は、「メンバー全員が等しく幼馴染で親友だった」という幻想です。RYO-ZとILMARI、DJ FUMIYAの関係性、そしてPESとSUが合流した経緯には、もともと「地元の仲間」というフラットな結びつきと、「商業的な成功を目指すビジネス共同体」という2つの力学が同居していました。音楽制作の負担が特定のメンバー(トラックを作るFUMIYA、キャッチーなサビとリリックを生み出すPES)に偏重したことで、制作現場におけるフラストレーションとパワーバランスの歪みが長年にわたって蓄積されていたと見るのが自然です。
【プロの結論】クリエイティブ集団の力学と「心理的バウンダリー」の崩壊が残した教訓
RIP SLYMEが辿った軌跡は、単なる芸能界のゴシップにとどまらず、あらゆる共同体やビジネスチームにとって極めて示唆に富むケーススタディです。
友人関係からスタートしたクリエイティブ集団が、巨額の利益を生む巨大プロジェクトへ成長した際、最も脆弱になるのが「心理的バウンダリー(境界線)」の管理です。プライベートな仲の良さを盾にして、本来ビジネスとして整理すべき役割分担、利益配分、意思決定の透明性を曖昧にし続けた結果、不満を抱えた側は「言っても無駄だ」と孤立を深め、主導権を握る側は「あいつが空気を乱している」と排除に走る悪循環に陥ります。
健全な組織を維持するためには、どれほど気心の知れた関係であっても、業務上の負担を客観視し、感情的な軋轢を第三者を交えて調停する「プロフェッショナルな仕組み」が不可欠でした。親しいからこそ本音で向き合えず、対話を拒絶した末に公の場での告発へと至った経緯は、コミュニケーションを怠った集団が支払うコストの大きさを物語っています。

【リップ スライム メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:PESがRIP SLYMEに復帰する可能性は今後ありますか?
A1:客観的に見て、復帰の可能性は極めて低いと評価せざるを得ません。PES自身がSNS上で「完全に決別した」旨を明確にしており、個人事務所で独自の音楽活動を順調に軌道に乗せています。また、過去の精神的苦痛を公にして以降、現メンバー側とも法的な清算を済ませているため、商業的な再合流を果たす動機が存在しないのが実情です。
Q2:SUは現在どのような仕事をして生計を立てているのですか?
A2:SUはスキャンダルと活動休止後、表舞台から距離を置いていましたが、現在はソロのクラブDJ活動をはじめ、知人のブランドのアパレル関連事業、小劇場の舞台客演、YouTubeやトークイベントへのゲスト出演など、多岐にわたる個人活動を展開しています。かつてのような大手タイアップからは退いたものの、独自のカルチャー界隈で根強い支持を得ています。
Q3:現在の3人体制のライブで過去のヒット曲(「One」や「楽園ベイベー」など)は歌われていますか?
A3:はい、3人体制での全国ツアーや野外ロックフェスでも、過去の代表曲はセットリストに組み込まれています。PESやSUが担当していたヴァースパートはRYO-ZやILMARIが分担して歌い継ぎ、DJ FUMIYAによるリアレンジを施すことで、3人仕様の新しいライブパフォーマンスとして披露されています。
まとめ:RIP SLYMEの変遷が物語るグループの宿命と未来
軽快なサマーアンセムで時代を席巻したRIP SLYME。その眩しいキャリアの裏で起きたPESやSUの脱退、そして不仲説を巡る告白劇は、多くのファンに深い切なさを残しました。しかし、どれほど親密に見えた集団であっても、年齢を重ね、人生の優先順位が変化する中で、関係性が不可逆的に変質していくことは決して不自然なことではありません。
それぞれが痛みを伴う決断を下した結果、PESは自らの尊厳を守りながらソロクリエイターとして独立し、SUは自らの過ちを受け止めながら新たな表現の場を模索し、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名はRIP SLYMEという看板と楽曲を守り続ける道を選びました。
形は変わっても、彼らが平成のポップミュージックシーンに刻み込んだ金字塔の輝きが色褪せることはありません。それぞれの場所で独自の音を鳴らし続ける彼らの現在と今後の挑戦を、冷静に見守る姿勢が求められています。 (出典: リップ スライム メンバー(Yahoo!ニュース))